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ライブのセットリストとかレポートとか
2007年08月14日
エキサイトミュージック クローズアップ インタビュー 動画 MY旬
Excite: ここ数年で、ピロウズって音質が変わってきてますよね。前ほどあまりロウ・ファイ的な音にこだわってない感じがします。各パートの分離がよくて、ダイナミックに伝わってくるようになったというか。
山中: そう。実は2000年代に入ってから、スマッシュ・マウスとかを好きになって、カリフォルニアのああいうカラッとしたロックが良いなあって思えるようになったんですよ。もちろん、キム・ディール(元ピクシーズ)が毎年アルバムを出してくれていれば良いですけど(笑)、そうはいかないしね。それに伴って、自分たちが音を出す場合もちょっと好みが変わってきたかもしれないですね。
Excite: 例えば、自分たちのデビュー当時の作品なんかも、そういう点では参考にしたりするのですか? デビュー当時は当然ながらハイ・ファイでしょ?
山中: 山中:いやあ、あの頃はあの頃で、まずギターの音に対する意識がだいぶ違う。あの頃は、「ジョニー・マーのギターが良いね」「ジョン・スクワイア、カッコイイね」みたいな時代でしたからね、僕ら。歪んでないんですよ。音の分離が良い。あと、初期はもう一つ問題があって、当時のマスタリング・エンジニアがなかなか思うような音にしてくれなかった。僕は若かったから全く気付かなかったんですけど(笑)、真鍋くんとかは最初の頃からずっと言ってましたよ。最初のデモ・テープの方が音が良いって。でも、今思うと真鍋くんが言ってたこと、すごくよくわかる。やっぱり日本のロックの歴史で、音を変えたのって吉田仁さんなんですよ。仁さんがフリッパーズ・ギターとサロン・ミュージックでやったことがすごく大きかったですよね。
Excite: その仁さんとピロウズは付き合い長いでしょう?それによってバンドとしての音に対する意識もあがってきたと。
山中: もちろんそうです。早い段階で仁さんとやれたことはものすごい重要でしたね。僕らが長く続けてこられたのもそれが大きな理由の一つですよね。僕ら、もう18年もやってきてるから、その間、急に天狗になる〜落ちぶれて腰が低くなる〜また天狗になる…みたいなバンドをヤマのように見てきてますけど(笑)、僕らはそういう意味で、最初から天狗ですからね、ずっと(笑)。「俺たちは天才、時代がわかってないだけさ」ってずっと思ってた。それってどういうことかっていうと、やっぱり音楽的な自信があったってことなんですよ。もちろん、周囲の人たちには腰は低いですよ、いつも(笑)。っていうか、大人の対応をしてる。でも、音楽に関しては絶対間違ってないって思ってきたし。仁さんと早い段階で会って一緒にやるようになったことで、サウンド面で深く理解できたし、より確かなものになりましたね。僕らが疑問に思っていたことを仁さんが全部解決してくれましたから。「山中がやり易いようにやれ」と。「ヘッドフォンが苦手なら、マイクを置いて、オケを聴きながら歌えば良いよ。そこから先は僕らの仕事だから」とか。そういうのを全部納得させてくれた。何が良い音で、何が悪い音かっていうのも全部教えてくれたんですよね。
Excite: 当のさわおさんたちが音に対してそうやって早い段階で自覚出来たからこそ、今のピロウズがあると。
山中: そうです。“ハイ・ファイは分離の良い、良い音”、“ロウ・ファイは分離の悪い、良い音”ってことも理解出来るようになりましたからね。理解出来たからこそ、毎回曲に応じて好みがちゃんと言えるんですよ。例えば、今回のシングル「Ladybird girl」だと、“全ての楽器パートがどんなフレーズをやってるかちゃんと伝えたい”っていうのが最初にあって。それを仁さんに伝えて確認することが大事なんですよね。
Excite: そうした音の指向の変化によって、さわおさんのソングライティング指向も変わってくるものですか?
山中: う〜ん、まあ、僕はマイ・ブームがコロコロ変わっていく方で、例えば、僕は最近ベン・クウェラーが好きなんですけど、そういうのにすぐ影響されちゃうんですよね。だから、音の質感の好みとはちょっとチャンネルが違うかも。
Excite: もしかして、「Ladybird girl」はベン・クウェラーの影響を受けてる?
山中: いや、そもそもこれはアルバム『Wake up! Wake up! Wake up!』に入れるつもりで録音していた曲なんですよ。ただ、作ったのは去年6月、アメリカ・ツアー中にロスで、でした。ちょうどツアーの空き日があったのでホテルからすぐのメルローズまで買い物に行ったんですよ。すぐって言っても徒歩じゃなくて車でだったんですけど、田舎者だからそういうのもわからなくて(笑)。右に曲がるところを左に曲がったりして、相当迷っちゃったんですよ。たぶん2時間以上歩いて、結局キッスのワッペン1コ買って終わり、みたいな(笑)。でもね、ずっと歩きながらスマッシュ・マウスとかグリーン・デイを聴いていたんですけど、やっぱりロスの町の雰囲気に合ってるんですよね。で、ホテルに戻ってからすぐスマッシュ・マウスみたいな曲を書こうって思って作ったのがこれなんです。で、スマッシュ・マウスとかグリーン・デイとか、日本で言えばELLEGARDENみたいなパキッとした音で録ろう!って。でも、いざやろうと思っても、僕とか真鍋くんはなかなかああいうギターの音を出せないんですよね。結局、いかにもピロウズらしい音になっちゃった。まあ、そのくらい自分たちの音がちゃんとあるってことなんですけど。
Excite: え、ちょっと待って、ELLEGARDEN、好きなの?
山中: 大っ好きですよ!僕は特に邦楽も好きだから、(ストレイ)テナーとか髭-HiGE-とかも大好き!単純に良い曲書きますよ、ELLEGARDENとかって。
Excite: 自分たちにとって圧倒的に後輩世代のバンドに対して、臆面なく「好き」と言えるのってスゴいことですよね。なかなかプライドが邪魔をして言えないでしょ?
山中: それは生き方としてソンですね。疲れます。僕は自分のやってることに自信があるんです。彼らの影響を受けても、そこにちゃんとピロウズらしさと僕らしさが曲に出ている自信がある。リスナーとして良いと思えるものに向き合えるチャンネルが今もちゃんとあるってことなんですよ。
Excite: そういう若い連中とイベントとかフェスで会った時に、実際に音楽の話とかってします?
山中: しますよ。「どうやって録ってるの?」「アンプ何使ってるの?」とかね。要は素直なんですよ、自分で言うのもナンですけど(笑)。だって、ジミヘンとかカート・コバーンには影響を受けて、若い日本のバンドに影響を受けないなんて、おかしいじゃないですか。ミュージシャンに上下はないですからね。
Excite: で、実際にピロウズは若いバンドからリスペクトされている。どこが若い連中にとってリアルなんだと思います?
山中: そりゃあもう、曲が良くて、演奏が良いからでしかないですよね。突き詰めると、良いバンドだから。もちろん僕は良いバンドはヤマのようにいると思っていて。ただ、それらと自分たちを差別化をしようとは思わないんですよね。だって、聴いてくれる人の中では自然にバンドごとに違いがわかってもらえると思うから。
Excite: いつ頃からそういう冷静な気持ちになってきたのでしょう?
山中: まぁ、思えばですけど、渋谷系とかの時代に、スタイル・カウンシルとかに憧れて、ジャズもソウルもボサ・ノヴァもレゲエも全部やって独自になろうって思ったことがあったんですけど、その時の自分は明らかに自分らしくないってことがわかったんでしょうね。気持ちじゃなくて頭で音楽をやろうとしていたっていうか。なんとかオリジナルなものを作ろうとするあまり、楽しめなくなったんですよ。でも、そういうのを全部捨て去る勢いで『Please Mr.Lostman』というアルバムを作った。“キュアー大好き、ストーン・ローゼズ大好き!”って感じで堂々好きなことをやって、それをパクリだって言われたら俺たちはそれまでだ、って覚悟を決めて思い切りやったんですよ。ところが誰もそこを批判しなかった。その経験が大きかったですね。思い切り好きなことをやってダメならそれまでってことを試して受け入れられたことで、僕らは自信も付いたし、若いバンドに対しても素直になれるようになったんだと思いますね。
MY旬ランキング
the pillows が最近気になっていることや、ハマっていることをランキング形式でご紹介
1位/「ベンシャーマン」の服
今に始まったことではなくて、昔からステージで着たりして好きだったんですけど、なかなか手に入らなくて、ロンドンに行ったら買ってくるって感じだったんです。ロンズデイルとかフレッドペリーと同じ感覚でモッズっぽく着ていたんですけど、今はもっと自分に合った服っていう意識が強いかな。あと、ロンズデイルとかがメジャーになり過ぎちゃったけど(笑)、ベンシャーマンを必ずゲット出来る店は僕の知ってる限り、原宿に1軒知ってるだけ。大事に着ています。
2位/「クリームソーダ」の服や小物
ベンシャーマンと真逆で節操なくてすみません(笑)。中学の頃、周囲ってヤンキーばかりで、当時のヤンキーってクリームソーダが大好きだったんです。僕も少ないお小遣いで買ったりしてたんですけど、また去年とかから安いもんだから大人買いしまくって(笑)。玄関マットからタオルから、家の中、もう豹柄とドクロばっかり(笑)。ヒドい話だよね、モッズのアイテムが好きとか言って、ヤンキーのロックンロール・ブランドも好きなんてさ。
3位/「Lee」のジーンズ
僕、ずっとリーバイス派だったんです。その理由はたった一つ。映画『さらば青春の光』で、ビショ濡れになって帰ってきたジミーに対してお父さんが「なんだそれは!」って言うんですけど、ジミーは「リーバイスだよ」って返事するんです。それを観て、「俺はリーバイスしか履かん!」と決めていたんですけど(笑)、最近はリーが多いんですよ。リーバイスって変わらない良さがあるんですけど、リーとかエドウィンとか流行によってポケットの位置が変わったり、細身なのに腰履きしているように見えるシルエットだったりするんですよ。今の俺ならこういうのもアリかな?って思って最近は愛用してます。今日履いてるのも昨日買ったばかりなんですよ(笑)。
http://www.excite.co.jp/music/close_up/0708_pillows
2007年08月14日 02:29
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